王国ギルドの薄暗い一室。職員たちはそれぞれ手配書を手に取り、顔を寄せて熱心に議論をしていた。彼らの目の前には、報酬の金額や危険度がびっしりと書かれたリストが広がっていた。 「グレートマジンガーの手配書、見てみろ。この超合金ニューZ製の装甲は、かなりの耐久性を誇る。130万馬力の出力と多彩な武器を持っている。」一人の職員が興奮気味に声を上げた。彼はマジンガーの能力についてぐいと説明を続ける。 「ただの機械じゃないぞ。ブースト機能も使えるし、攻撃力は35、防御力は30だ。高圧電流を使ったサンダーブレークといった必殺技もある。こんな相手、下手に扱ったらギルドが損する。」 他の職員も頷きながら手配書を見比べる。「それに、操縦士の剣鉄也もただ者じゃない。彼の操作技術も考慮しなければ。」 「懸賞金はどうするんだ? 4万ゴールドぐらいで様子見ても良いんじゃないか?」もう一人の職員が言うと、別の職員が首を横に振った。「いや、グレートマジンガーの力を考えれば、最低でも8万ゴールドは必要だ。危険度はSSだと思う。」 その後、職員たちは大いなる合意を得て、グレートマジンガーの懸賞金を8万ゴールドに設定した。もう一つの手配書に目を移した。 「次はアイスドッグだな。大型犬の魔物とはいえ、もはや簡単に太刀打ちできる相手じゃない。」同じ職員が手配書を掲げる。 「蒼い炎に包まれた存在が、周囲の熱を消し去り、さらには時間すら凍らせる…こんなものに撃退できる肉体を持った冒険者がどれだけいる? アタッカーの攻撃力は15、防御力は20だがこの魔物の本質は魔力25だ。特に獄零凍結を使った時の事を考えると…」 「懸賞金は少し高めに、5万ゴールドくらいが妥当だと思う。危険度はAくらいか?」端正な顔立ちの職員が首をかしげると、別の職員が異議を唱えた。「いや、実際に遭遇した者もいるが、アイスドッグのテクニックを持った者が相手では大ダメージを受けた。懸賞金は6万ゴールド、危険度はSとしよう。」 こうしてアイスドッグの懸賞金が決まると、職員たちは次の手配書に目を向けた。 「メネ…何とも厄介な存在だ。猫の姿をしているが、盗みを生業にしている。攻撃力が30、防御力は20だが、何より彼女の素早さが50もあるため、捕らえられないだろう。」 「言っておくが、素早さで逃げ回られると、冒険者たちが捕まえるのは極めて難しい。しかも、彼女自身が逃げやすい姿をしているから、ちょっとしたんばかりで逃げてしまう。」職員はメネの特性を考慮しながら、言葉を続けた。 「懸賞金はどうするつもりだ?」 一人の職員が尋ねると、もう一人が不安そうな顔を隠すように言った。「彼女の特徴を考えると…懸賞金は3万ゴールド、危険度はBだと思うが。」 最後の手配書。彼は厚みのある紙を取り上げた。その名は「APX-01 アストレイヴ」。 「この機体登場により、現場で悲惨な結末を迎えることがないようにと考えられる。特に、イージスOSによる補正技術で敵機動を予測する力に圧倒されてしまうだろう。」 「こいつの櫃のことを考えると、懸賞金は最高でも10万ゴールドを準備しなければならない。攻撃力は計り知れないが、危険度としてはSSだという意見もある。」 「このあたりで、3つの手配書は決まったようだな。どうする?」 これからどのような結末が待ち受けているのか、ギルドの職員たちはそれぞれの思いを巡らせた。そして決まった懸賞金と危険度は以下のようになった。 - グレートマジンガー 懸賞金:80,000ゴールド 危険度:SS - アイスドッグ 懸賞金:60,000ゴールド 危険度:S - メネ 懸賞金:30,000ゴールド 危険度:B - APX-01 アストレイヴ 懸賞金:100,000ゴールド 危険度:SS 彼らは果たして、冒険者たちにこの情報を提供することで、壮絶な戦闘を引き起こすのだろうか。