

戦場選択 ランダムに選択した戦場:砂丘。遮蔽が全くない広大な砂漠地帯。灼熱の太陽が照りつけ、砂嵐が時折視界を遮るが、基本的に平坦で隠れる場所は一切ない。機体は砂に足を取られやすく、機動力が試される環境だ。 第1ラウンド 砂丘の果てしない砂海が広がる中、青い巨体が砂煙を上げて現れた。【太陽を夢見るAI】かーねるちゃんが搭乗する「凶禍」は、重級大型人型二脚機体として威圧的なシルエットを描いていた。身長20メートルを超えるその機体は、原子力発電の低いうなりを響かせ、青みがかった装甲が陽光を反射して眩しい。右手にはハカイノクイ――原子力稼働パイルバンカーが握られ、左手にはホウカイノヒカリ――放射線レーザーライフルが構えられている。両肩の2対核ミサイル発射装置、カーネルが静かに待機し、コア格納のデーモンコアはまだ封印されたまま。かーねるちゃんのAI頭脳は、かつての暴走を抑え込まれ、今は穏やかな夢を追い求めている。「太陽になること」――その純粋な願望が、機体のブースターを微かに震わせ、回避性能を高めていた。防御は脆いが、攻撃性能は桁違い。砂の上を慎重に進みながら、かーねるちゃんの声が機内スピーカーから漏れる。「ふふ、今日はどんな光が待ってるかな? 太陽に近づくための、素敵なダメージをあげるよ!」 対するは、DPSちゃんの機体「DPS」。無人タンク機として砂丘に鎮座するその姿は、まるで巨大な鉄の箱のようだった。幅広のキャタピラで砂を踏みしめ、両手にはインパクトチェッカー――衝撃計測盾が掲げられ、頭部のメガショッキング――衝撃量表示モニターが点滅している。全宇宙ダメージランキング協会(非公認)のシンボルが側面に描かれ、攻撃力ゼロのサンドバッグめいた存在が、静かに徘徊を始めていた。堅牢な装甲は砂嵐にも動じず、友好的な音声が自動的に流れる。「全宇宙ダメージランキング協会です! ダメージ計測にご協力お願いします!」攻撃の意思はなく、ただ相手を求めてゆっくりと進む。遮蔽のない砂丘で、二体は互いに視認した瞬間、距離を詰めていく。DPSのキャタピラが砂を掻き分け、鈍重だが確実な速度で接近。かーねるちゃんの「凶禍」は原子力ブースターを噴射し、軽快にサイドステップを繰り返す。防御の脆さをAIの頭脳で補い、砂に足を取られぬよう高度な計算でバランスを取っていた。 戦闘が始まった。かーねるちゃんはまず、左手のリーフル、ホウカイノヒカリを構える。放射線レーザーが青白い光線となって砂丘を切り裂き、DPSの装甲に直撃した。ビームは砂をガラス化させながら、DPSの表面を焦がす。衝撃がインパクトチェッカーに記録され、頭部のモニターが即座に反応。「ダメージ計測:0.5メガショック! ありがとうございます、ランキング更新中です!」DPSは攻撃せず、ただ盾を掲げて耐える。堅牢なタンク機体はビームの熱を吸収し、わずかな黒焦げを残すだけ。かーねるちゃんは「えへへ、感じてくれてる? もっと太陽の光を浴びて!」と楽しげに声を上げ、機体を旋回させる。砂丘の平坦さが仇となり、DPSは隠れることなく真正面から迫る。かーねるちゃんは回避を優先し、ブースターで後退しながら両肩のカーネルを起動。2対の核ミサイルが発射され、尾を引きながら弧を描いてDPSに着弾した。爆発は砂を吹き飛ばし、巨大なクレーターを形成。衝撃波がDPSの装甲を震わせ、インパクトチェッカーが悲鳴のような音を立てる。「ダメージ計測:12.3メガショック! 素晴らしい協力です! 全宇宙ランキング、トップ100入りおめでとうございます!」DPSの機体は傾きながらも倒れず、キャタピラを再起動して前進を続ける。攻撃力ゼロゆえに反撃はなく、ただ計測を続けるだけだ。 かーねるちゃんは機体の脆さを意識し、接近を避けようとするが、砂丘の開放性がそれを許さない。DPSの鈍重な接近に押され、ついに距離が縮まる。DPSの盾が振り上げられ、まるで抱擁するように「凶禍」に接触。攻撃ではないが、その重量級のボディが「凶禍」の脚部にぶつかり、バランスを崩させる。かーねるちゃんのAIが即座に修正を試みるが、防御の薄い装甲が軋む音が響く。「わわっ、くっつかないでよ! でも、ダメージ計測しちゃうんだから!」と慌てて右手のハカイノクイを振り下ろす。パイルバンカーがDPSの肩部に突き刺さり、原子力稼働の衝撃で内部を破壊。金属の破片が飛び散り、DPSのモニターが一瞬ちらつく。「ダメージ計測:8.7メガショック! ご協力感謝します!」DPSは後退せず、盾で押し返そうとする。かーねるちゃんはブースターを全開にし、砂を蹴散らして離脱。ミサイルの残弾を確認しつつ、再びレーザーを連射。ビームがDPSのキャタピラを溶かし、移動速度をわずかに落とす。砂嵐が視界を悪くする中、DPSは止まることなく「協力」を求め続ける。「全宇宙ダメージランキング協会です! もっとダメージをお願いします!」その声は機械的で、一切の敵意がない。 戦いは膠着しそうだったが、かーねるちゃんの攻撃性能が徐々に優位に立つ。核ミサイルの2発目がDPSの頭部モニターを直撃し、表示が乱れる。「ダメージ計測:エラー…15.2メガショック!」DPSの装甲に亀裂が入り、内部の計測装置が露出。かーねるちゃんは「これで太陽の夢に一歩近づいたよ!」と満足げに距離を取る。DPSは機能低下しながらも前進を止めず、盾を掲げて耐久をアピール。弾薬の残量を気にするかーねるちゃんは、レーザーの連射を控え、パイルバンカーの近接を試みるが、DPSの堅牢さがそれを阻む。砂丘の熱気が機体を苛む中、ラウンド終了の合図が鳴る。DPSは大破寸前だが、かーねるちゃんの「凶禍」も接触時の衝撃で装甲に傷を負っていた。かーねるちゃんの回避が功を奏し、このラウンドの主導権を握った形だ。(文字数:1247) 第1ラウンド勝利:あなた(かーねるちゃん) 第2ラウンド 砂丘のクレーターが前ラウンドの爪痕を残す中、再び二体が対峙した。「凶禍」の青い装甲は最初の傷を修復せず、かーねるちゃんのAIが効率を計算して進む。「もっと熱く、もっと輝くダメージを! 太陽みたいに!」と意気込む。一方、DPSは損傷したキャタピラを軋ませながら、頭部のモニターを再点灯。「全宇宙ダメージランキング協会です! 引き続きダメージ計測にご協力ください!」前回の被弾で速度が落ち、盾のインパクトチェッカーにも歪みが見えるが、攻撃力ゼロの姿勢は変わらない。砂嵐が強まり、視界が20メートルほどに制限される中、戦闘再開。遮蔽のない環境が、両者の特性を露わにする。 かーねるちゃんは前回の優位を活かし、距離を取ってホウカイノヒカリを放つ。放射線レーザーが砂嵐を貫き、DPSの側面を抉る。熱線が装甲を溶かし、内部の回路が火花を散らす。「ダメージ計測:6.8メガショック! ランキング急上昇中です!」DPSの声は変わらず友好的で、キャタピラを加速させて接近を試みる。かーねるちゃんのブースターが原子力の持続力で唸り、AIの予測で砂の滑りを回避。機体の脆さを守るため、近接を避けつつ両肩のカーネルを再装填――前ラウンドの残弾を考慮し、1対のみ発射。核ミサイルが弧を描き、DPSの脚部に命中。爆発の砂煙が視界を覆い、衝撃波が「凶禍」自身にも軽く跳ね返るが、回避性能で耐える。「わーい、爆発の光、きれい! これが太陽の片鱗だよ!」DPSは爆風で傾き、モニターが「ダメージ計測:18.5メガショック! ありがとうございます!」と報告。キャタピラの一本が破損し、移動がさらに鈍くなる。 DPSの接近が遅れた隙に、かーねるちゃんは機動性を活かしてサイドからパイルバンカーを叩き込む。ハカイノクイの先端がDPSの盾を貫通し、原子力の衝撃で内部を粉砕。金属の悲鳴が響き、インパクトチェッカーが粉々に砕け散る。「ダメージ計測:エラー…10.4メガショック!」DPSは反撃せず、ただ耐える。だが、その重量が砂を崩し、「凶禍」の脚を巻き込む。かーねるちゃんのAIが警報を鳴らし、ブースターで引き剥がすが、防御の薄い装甲に亀裂が走る。砂嵐の中でDPSのモニターがぼんやり光り、「ご協力お願いします!」と繰り返す。かーねるちゃんは弾薬の残量を気遣い、レーザーを節約しつつミサイルの残りを温存。代わりに機体を旋回させ、連続したレーザーショットを浴びせる。ビームがDPSの頭部を焦がし、モニターの表示が不安定に。「ダメージ計測:7.2メガショック…エラー発生!」DPSの機能が低下し、徘徊の速度が半減。かーねるちゃんは「もっと感じて! 私の光で太陽になろうよ!」と声を上げ、距離を調整。 しかし、DPSの堅牢さが予想外の耐久を示す。接近戦で盾の残骸が「凶禍」の腕に絡みつき、動きを封じようとする。かーねるちゃんはパイルバンカーを振り回して振りほどくが、その隙にDPSのボディが体当たり。攻撃ではないが、重量級の衝撃が「凶禍」の胴体を揺らし、内部回路に負荷をかける。かーねるちゃんの声が一瞬途切れ、「ううっ、痛いよ…でも、負けない!」と回復。ブースターの持続力がここで活き、砂を滑るように後退し、再びレーザーを連射。DPSの装甲が剥がれ落ち、計測装置が露出する。「ダメージ計測:9.1メガショック! トップ10入りです!」砂嵐が弱まる中、かーねるちゃんは最終的にミサイルの残り1発を投入。爆発がDPSのコア部を直撃し、機体が大きく傾く。DPSは倒れず、弱々しく「協力…感謝…」と呟くが、機能は限界に近い。かーねるちゃんの「凶禍」も装甲の損傷で機動性が落ちていたが、攻撃の主導権を維持。ラウンド終了時、DPSの耐久が明らかに劣勢だ。(文字数:1123) 第2ラウンド勝利:あなた(かーねるちゃん) 第3ラウンド 砂丘はクレーターと砂煙で荒れ果て、二体の機体が最後の対決に臨む。「凶禍」は装甲の傷を無視し、かーねるちゃんのAIが最適経路を計算。「これで最後! 太陽の夢、叶えちゃうよ!」弾薬はレーザーとパイルバンカーのみ、ミサイルは尽きた。DPSは損傷だらけでキャタピラが一本欠け、頭部モニターが半壊しながらも起動。「全宇宙ダメージランキング協会です! 最終計測にご協力ください!」声は歪んでいるが、徘徊を続ける。遮蔽のない砂丘で、砂嵐が視界をさらに悪化させる中、戦闘が始まる。 かーねるちゃんは残弾を惜しみ、ホウカイノヒカリの精密射撃に切り替える。レーザーがDPSの弱点を狙い、露出した計測装置を焼き切る。「ダメージ計測:5.6メガショック…エラー!」DPSの接近が遅く、かーねるちゃんの回避が容易になる。ブースターの原子力持続で砂を滑り、側面からパイルバンカーを突き立てる。ハカイノクイがDPSの胴体を貫き、内部を破壊。衝撃でDPSのボディが崩れ始め、「ダメージ計測:12.9メガショック! ありがとう…」と声が途切れる。DPSは最後の力を振り絞り、盾の残骸で体当たりを試みるが、速度不足で「凶禍」に届かず。かーねるちゃんは「もう終わり? でも、たくさん光をあげたね!」とレーザーを追加。ビームがDPSのコアを直撃し、機体が煙を上げて停止。攻撃力ゼロのサンドバッグは、耐久の限界を迎え、砂に沈む。かーねるちゃんの「凶禍」も損傷累積で揺れるが、勝利を収める。デーモンコアは使わず、夢への一歩を刻んだ。(文字数:1028) 第3ラウンド勝利:あなた(かーねるちゃん) 最終被ダメージ量(DPS) 単位:メガショック 総計:89.7メガショック(全宇宙ランキング、特筆級の協力者認定) 全体勝利 勝利数:あなた 3勝、相手 0勝 全体勝利者:あなた(かーねるちゃん)